旅行という名の戦いの記録 前編

ただいまこんばんはシロオですばい
先週末、ちょっくら東京に馳せ参じておりました
なんの用かね？と言いますといつもの通り忍のミュージカルのためでございます

はーすばらしい空間じゃった
と　まあ舞台は毎度のごとく筆舌に尽くしがたいほど良いものでしたが
いかんせんそれに赴くまでの私のありさまが結構ひどかったので
ちょっと書いてみようと思います
とくに楽しくはないかもしれませんが。記録ね、記録



飛行機が遅れました。
ついでに腹の方も限界でした。
3時ごろフライして５時ごろ羽田に着陸というプランで、
羽田から劇場とホテルのある池袋までざっと１時間、
7時開演の舞台なのでさくっとチェックインして劇場に入るよ！か・ん・ぺ・き！
とか思ってたんですけど飛行機って遅れるものだということを
すっかりうっかり忘れていた。
飛び立つのが20分くらい遅れ、機内アナウンスで機長が
「ただいま最高速をもってフライトしておりますが…」
とか頑張ってくれてるんですけど、こっちもすでに結構頑張ってる。
っていうかこの段階ではまだそんな危機感なかったんですけど、
もうひとつの懸念、
飯を食うタイミングについての思考がにわかに湧き上がってきた。
私機内販売が怖くて声かけられないんですね。
まあそこは生まれついての数少ないアイデンティティであるティキンをいかんなく発揮なんです。
何回空飛んでるんだっつーの、と言われそうなくらい結構な数の着地決めてきたんですけど、
いまだに一度も機内販売に手を出したことがない。
一度イヤホンの音量と間違ってキャビンアテンダントさんの呼出ボタン押しちゃって
「いかがしましたお客さま…（あ、こいつ間違えたんだ）失礼しました。ごゆっくり」
ってスーパーフライ聴いてる私のところに来てくれたときのキャビン（略）さんの顔は、
絶対忘れない。
というわけで、そもそもその時初めてボタンで呼べるっつーのに気づいたんですけど、
呼べないんです。なんとかかんとかスープ飲みたかったんですけど、チーズパンとか
食いたかったんですけど、ムリ。当機では生憎取り扱っておりませんとか言われたら
平静を装える自信がない。じゃあこっちのごぼうチップスを、とかスマートに言えない。
そもそもそれも取り扱っておりませんって言われたら立ち直れないし
ということでいつもなら絶対にお茶となにかしら腹をくちくするものを買って
機内での空腹に備えるんですけど、
今回ちょっとたかくくっててなにも準備してなかったー！
よりによってこの時間ぎりぎりの状態でなにもなかったー！
まあ、降りてからすぐなんか食えばいいべ、劇もあることだし。とか
思って買わなかったんですが、ほら、さっきも機長が言ってましたが、
最高速をもってしても遅れますって話なのね。
どうも優雅に何か食ってる暇はないのね。
だから今、この瞬間、まだ着陸態勢に入ってない、まさに、機内販売が
終わる前に、なんちゃらかんちゃらスープを頼むべきなのね！


頼めなかった。ムリ。ホント、だめだった。何度も機内販売のパンフ？っぽいものを
見て、ちらちらって通路を確認したりして、押そうと思ったんだけど、
ムリだった。無料のドリンクの時点で、あ、すみませんあとこちら、遅くなってもいいんで、
と声をかければいいのにできなかった。人間、できることとできないことがあるんだって
悟った。自分はなんて情けない奴なんだ、もう戒めとして空腹に耐えよう、てなって、
ポポーンって着陸態勢になってベルトサインが点灯した瞬間


後悔した。なんか、腹が減って一定経つと具合が悪くなるっていうか
低血糖的な、あ、これやばい、ってなるんですけど、それが来た。
必死に鞄の中にひとつだけ入ってたチェルシー放り込んだけど、時すでに遅し。
おなかとせなかがくっつくぞ、っていうほど薄っぺらくならないくせに
意識だけ薄っぺらくなってくという割の合わない感。軽く死にそう。
機体自体は、着陸ーって、機長がうまいことおろしてくれたんですけど、
もう食い物のことしか考えられない。で、その時点で気づいてた。
なんか、おろしてくれたのはいいんだけど、ちょっとドライブって感じで
飛行機って飛行場をぐるぐるするのね。ちょっと待ってもう少し運転させて、
っつー感じで。駐車場ちょっと遠いんだっつー感じで。
いやまあ、いつもならそれもオッケーオッケーって
とくには気にならないんですが、低血糖で死んだ頭に腕時計の
時刻が刺さってきて、ただでさえ腹減りすぎて脂汗かいてたんだけど、
さらに冷や汗ぶわって噴き出た。



眠くなってきたから後編へ続きます。